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佐藤琢磨Fan’sBlog
F1ドライバー佐藤琢磨を熱く応援するブログです!その他F1界の情報についても色々語っていきます。
琢磨、来季について「この数週間で決める!」
相も変らぬ不精な性分故、まずはご報告が遅れましたことをお詫び申し上げます。
「Takuma Club Meeting 2009」(以下、TCM)、参加してまいりました。
何よりもまず、私たち琢磨ファンにとって今回のTCMに臨むうえで最も状況の異なる点として挙げておかなくてはならないのは、今シーズン残念ながら琢磨が1度としてレースシーンで疾駆することがなかったということでしょう。
スーパーアグリF1チームの撤退に伴ってやむなくレースシートを失うことになった昨年でさえ、それまでは同チームの牽引役として奮闘していた事実がありましたし、またTCMまでにはトロ・ロッソにおける2度のテスト走行を経ており、その結果が非常に素晴らしく、また前向きなものであったこと、またその結果を受けて次のテストスケジュールも決まっていたというような状況にあって、自然と来季に対する期待が高まっていたと言えます。
しかしながら今シーズンに関しては、夏に開催された「Takuma Club Karting 2009」、そしてF1日本GPにゲストとして参加するために一時帰国した際の一連の報道の他は目立ったニュースも皆無に等しく、琢磨の発した「来季は必ず走る!」という言葉だけを、ただひたすらに信じて待ち続けていたのが琢磨ファンの偽り無き現状。
「クラブミーティングまでには何らかの結論を出していたい」
その様な琢磨の言葉があったやに記憶しておりますが、それ故にTCM開催日が近づいてくるにつれ、F1関連のニュースに目を通す頻度が増していったのは、何も私に限った話ではなかったのではないかと推察いたします。
結局のところ来シーズンにつながるような前向きな話題に何ら触れることなくTCM当日を迎えることになり、「今日こそは・・・」の強い思いを胸に会場を訪れた方がほとんどであったでしょうし、その思いを幸運にも参加の叶った者達に託して、琢磨が発するであろう言葉に大きな期待を寄せて待ち続けた方もまた、参加者にも増して多かったのではないでしょうか。
TCMに参加させていただいた者として、まずその結論から先に申し上げさせていただくならば、琢磨自信の口から「結論」と受け取って良い言葉を聞くことは、残念ながらできませんでした。
しかしだからと言って悲観することはございません。
何故かなどとは言うに及ばず、「結論」とまでは至らぬまでも非常に期待の持てる力強い言葉を、琢磨自身の口から直接に得ることはできたからです。
琢磨がTCM開催のために一時的に日本に帰国することについて、以前より正式に決定していたことは誰にでも解りきった話ですが、来シーズンに向けた準備を進めるために琢磨は急遽予定を1週間繰り上げ、パーソナルマネージャーのひとりであるマシュー・ウィンタースを伴って帰国。
パーソナルスポンサーへの表敬訪問はもとより、具体的名称は挙げられなかったもののサポートが得られる可能性のある多くの企業に対して積極的な交渉を展開し、非常に前向きな結論が得られているであろうことは、琢磨とマシューの表情から容易に想像することができました。
「急遽」と前述したように、琢磨が今回のようなスケジュールを敢行するに至った背景には、来シーズンに向けたF1チームとの契約が前提となっていることは私が指摘するまでもないことで、琢磨とマシューの活動が活発化するということは、それ即ち契約交渉が具体的に詰まりつつあることを意味していると見て、まず間違いないでしょう。
この件について琢磨自身は、交渉先となる具体的なF1チームの名称を挙げることは避けたものの「ここからの数週間が山場」と、同契約交渉が最終段階にきていることをやはり明言しています。
毎年恒例となっている質問コーナーの中では、当然言えば当然の成り行きで真先に「具体的な交渉先」に関する質問が琢磨に向けて投げかけられましたが、そこは琢磨も手慣れたもので上手くその「具体的名称」に触れることなく話を進めます。
しかし、ファン側も待ちに待ったところにきて、もうこれ以上の栄養不良は勘弁とばかりに「では馬、牛など抽象的でよいので教えてください」と食い下がり、さすがの琢磨も観念したのか「“花”かな?」という回答を聞き出すことに成功。
来シーズンの参戦リストに掲載されているF1チームのうち「花」がチーム名称に使用されているところといえば、何も私がここに具体的に書かずとも、少々の知識があればもうお判りですね。
自らの立場を優位に位置づけるためにメディアを使って意図的に情報を流し、既成事実化を画策するドライバーも多い中で、琢磨が具体的なチーム名を挙げることを最後まで避けた背景には、交渉先との取り決め事項云々の前に、昨年のトロ・ロッソとの経過の中で辛く苦い経験をしているであろうこと、また昨年のTCMにおける自らの発言がファンを大きく落胆させる原因になったと責任を感じているであろうことも、我々のよく知る琢磨の性格から見て想像に難くなく、至極自然な行為としてここは受け止めるべきでありましょう。
故に、一部メディアでは具体的な名称に置き換えて記事を仕立てている誌もございますが、弊ブログでは琢磨の意図を尊重してTCMでの表現そのままに留めておこうと思います。
メディアと言えば、TCMは例年「トーク」「抽選会」「握手会」「挨拶」という順で進んでいくのですが、最後まで残っていたメディア関係者の少なさにも驚きましたが、中にはTCM開場前に実施された囲み取材が終わると、会の内容を見ることなく早々に会場を引き上げていく関係者も散見され、驚きを通り越して呆れて果ててしまいました。
日本メディアのレベルの低さは、弊ブログでも何度となく取り上げてきておりますので、この期に及んでことさら声高に批判する気も起りはしませんが、ついでなので言わせていただければ、スポンサー関連など大人の事情があるのは重々承知の上でも、スポーツの核であるのは何をおいてもまずは「人」にあるということを、もう少し理解した上で携わっていて欲しいものです。
特に今回のTCMでは、佐藤琢磨という「人」と、佐藤琢磨ファンという「人」との絆が大きくクローズアップされた企画がフィナーレに向けて用意されていたため、早々に退散したメディア関係者はその最も重要な部分を見ることなくその場を後にしていることになり、例えTCM開催の記事を掲載していたとしても、それは上辺だけの中身の無いものと言い切ることができます。
しかもそれは開場から開演までの有志の行動を見ていれば、簡単に得られる情報であったことを申し添えておきます。
実は今回、前述のファン有志による「サイリュウムを振りつつ、琢磨コールで琢磨を迎える」という応援企画に加え、来場者全員による「がんばれ!」のメッセージをやはり有志によって撮影、編集し、会の最後に上映して琢磨に贈るという超サプライズな企画が用意されていたのです。
特に来場者全員による「がんばれ!」映像は、編集に携わった方々の努力により秀逸な仕上がりとなり、またテロップによって私たちファンからのメッセージも同時に贈られたのでした。
映像を見終えた琢磨。
そしてその目には光るものが・・・。
しかしその琢磨の目からは、見る者がはっきりと感じ取れる程の輝きを増した眼光が放たれ、そして一言「必ず戻ってきます!」とこれまでよりも一層力のこもった言葉がファンに向けて発せられ、割れんばかりの拍手喝采の中で、盛会裏に閉幕となったのでした。
私が今、微塵も不安を抱くこともなくこうして琢磨からの報せを待っていられるのも、あの時の佐藤琢磨とファンとの間に瞬時にして、しかしこれまでの強い絆があったからこそ生まれた一体感とも、信頼感とも言える体験をしてきたからにほかなりません。
本当ならもっと忠実に当日の状況をここでお伝えできるならば、より多くの琢磨ファンの方々にその場の感覚を実感していただけると思いはするのですが、その術は申し訳のないことに残念ながら私の能を明らかに超えておりますので、心苦しくもその点ご容赦いただきたく存じます。
いずれにしましても、12月に入ればF1界ではさっそく来シーズンに向けて動き始めますし、仮に活動の場を米国に移すことになったことを想定しても、やはり12月には来シーズンに向けたテストが開始されます。
琢磨本人から見れば2009年はまったくのブランクに他ならず、可能な限りテストを含めたドライビングの機会を得ることを求めていく必要があり、琢磨自身が明言しているとおり、やはりこの数週間で来シーズンのことを決めておかなければならないということになります。
けして楽観できる状況でないことは承知しています。
トヨタ、BMWの撤退により解き放たれたドライバー、フェラーリから押し出されたライコネン、また格は天地の差ですがトヨタが金で後押しすると言って憚らぬ小林可夢偉、中嶋一貴も捨て置けません。
更には下位カテゴリーから豊富なスポンサーマネーをバックにF1への参戦を目論むドライバーもいるでしょうし、今シーズン目障りであったドライバー育成プログラムの過程でゴリ押しされてくるドライバーもまた増殖するのは確実でしょう。
琢磨が示唆してくれたチームの他、シートの空き状況を昨シーズンと比較すれば明らかに多い状況と言えるものの、新参チームが多くなったこと、またいっこうに上向かない経済状況を勘案すれば、琢磨の言う「最後の詰め」が最も困難を極める高いハードルの向う側に着地点があることは、間違いのない事実として認識しておく必要はあるでしょう。
しかしそのような状況下にあっても、琢磨の来シーズンに向けた活動が佳境を迎えている情報を琢磨本人の口から得た今、私たちファンが成すべきことは「琢磨を信じて吉報を待つ」ことのみ。
今はただ、師走に向けた喧噪に気を紛らわせつつ、来るXデーを「必ず戻ってきます!」という琢磨の言葉を信じて、待つことといたしましょう。

−追伸−
TCM来場者の“がんばれ!”とともに添えられたメッセージを、以下に記載しておきます。

2008年5月
あなたが闘う場所を奪われてから
僕らの時間は止まったままだ
だけど
あなたを応援する熱い気持ちは
これっぽっちも変わらない

止まってしまった僕らの時間を
再び動かすため
諦めずに走り続けるあなたに
心から伝えたい
“がんばれ!”

With You.
僕らはいつもここにいる


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巨象トヨタ、堕つ
何か気がつけば2009年のF1シーズンが終わっていた。
そんな気持ちが強く頭の中に残ったままになっているのは、おそらくは私に限ったことではないのではないでしょうか。
特にアブダビGPは最終戦なだけに、そうした感情を私たちに植え付けることに大きく寄与したグランプリとなりました。
セバスチャン・ベッテルの「本当のチャンプは俺だ」と言わんばかりの素晴らしいドライビングと勝利。
トヨタから前戦ブラジルに引き続きチャンスを得た小林可夢偉の、参戦2戦目としては中々に頭を使ったレース運びとスピード。
終盤のマーク・ウェバーとジェンソン・バトンによるバトル。
と、挙げてみれば見所となった点はそれなりにあったものの、逆の言い方をすれば見所であった点はこれしかありませんでした。
それよりも、ドライバーにとって見れば迷惑このうえないだけのトワイライトレースというレース環境に始まり、つまらないコースレイアウト、意味のないトンネルピットレーン、目障りに色調を変えるイルミネーションなど、F1がエンターテイメント性を持つべきと主張しているコアなファンでさえ、その時代に沿わぬバブリーな光景には眉をひそめたのではないでしょうか。
テレビカメラの映像を通じてこれら煌びやかな光景が茶の間に届けられたからといって、いったいそれが何の効果をもたらしたというのでしょう。
イルミネーションが綺麗?黄昏時を疾駆するF1が美しい?
確かにそれは事実かも知れませんが結局はそれだけのことで、私たちファンが期待するF1グランプリはそんなものではなかったはずです。
そのような低俗極まりない環境下でレースがおこなわれたせいもあってか、太陽が完全に沈むまではダラダラと周回が消化されていくだけのレースが展開され、陽が落ちてからはタイヤマネジメントの重要性が失われ、いわゆるバトルといわれるレース本来の光景が展開されたのは終盤も終盤、ほんのわずか数周のみ。
最終戦を待たずしてタイトルがジェンソン・バトンの手にもたらされた後とはいえ、これが最終戦だろうか、いやこれがF1なのかという不快と言ってもよい思いだけが残された2009年シーズンの終幕でした。
そんなF1の今後に一抹の不安を覚える私たちファンの気持ちと歩調を重ねるかのように、砂漠の地から遠く離れた日本ではひとつの決断が今まさに下されようとしていました。
トヨタ、F1より撤退。
トヨタのこの日本での決断については、諸説あるもののやはりシーズン終盤にはほぼ決定していたと見るのが正しいのでしょう。
この撤退の情報は日本から出向している極一部の重鎮にのみ伝わっていたと言われています。
F1などのスポーツの世界では、シーズンの終了とともに次のシーズンに向けて即座に動き出すといわれていることは皆さんもご存知のことと思いますが、おそらくトヨタチームの面々もまた同じように来季に向けて気持ちを入れ替えつつあったのでしょうが、そこにもたらされた撤退の報。
現場で活動するスタッフの心中たるや、察するに余りあるというものです。
そもそもトヨタの撤退に関しては、それこそ今シーズンが始まる以前よりこれまで噂という形で絶えることなく語られてきたものであったため、シーズン終了直後の撤退発表という手法を選択しているにもかかわらず、昨年のホンダ撤退の報のように誰も驚きをもってそれを受け取るということはなかったのではないかと思います。
おそらくは誰もが無意識に「ああ、やはり」という受け取り方をしたのではないでしょうか。
そういう受け取り方を周囲がした背景には、先にBMWが今季限りの撤退を発表していたことによって、前述の撤退の噂が長生きすることに一役かってくれたこともあるかもしれません。
それがトヨタの狙いだったとすればそれはそれでたいしたものだと感心しますが、私が思うにトヨタは昨年のホンダの突然の撤退による周囲の反応を見てすべてを学んだ結果だと思っています。
コンコルド協定への調印後であろうが、来季参戦のエントリー終了後であろうが、ある程度の問題に関してはF1というトヨタから見れば極めて限られた世界での話題であって、ペナルティを科せられたところでそれはFIAからの金銭要求の範囲内であり、またチームの精算にしても金銭で解決できる範疇のこと。
また、レースに特段の関係を持たない者や株主などの資本家については、撤退発表会見でも語られたとおりに経済環境の悪化による苦汁の決断であったことをことさらに前面に押し出し、優れた人材を本来の市販車開発に振り向けることを今後の方針として打ち出すことで納得させることができることを、トヨタは充分に理解しています。
特に欧州を中心に多少の反感をかうことはあっても、今も最大のマーケットであることに変わりない北米市場には、F1が今や開催されていないこともありほとんどマイナスの要素となることはなく、モータースポーツに関してはまるで音痴の日本のマスコミ相手には、山科氏の涙もオマケにつけて充分過ぎるほどの演出。
既にここまででお気づきの方もおられるように、ホンダ撤退の時と版で押したように同じ流れ。
異なるのは、ホンダにとってF1が自動車メーカーによって直接所有されるチーム主体になってから初めての撤退メーカーであったこと、そしてホンダが残したチームが次のシーズンが開幕するやいなや連戦連勝を重ね、あろうことかドライバーズ&コンストラクターズというダブルタイトルまでを獲得してしまったことです。
そうした視点から見てみると、トヨタは目論みがはずれたもののルノーの撤退発表すらも待っていたフシがあり、またチームの母体となっているTMGは売却することなく規模を縮小して海外モータースポーツの拠点とすることを明言しています。
そうすることでトヨタの撤退は「仕方の無いこと」として世間一般に理解を得られることになり、自分達の残したチームが自分達以上の栄誉を得てしまうという屈辱に耐える必要もなくなります。
更に言わせてもらえるならば、ドライバーとの契約更新をしていなかったことも、ホンダの一件から学んだことのひとつでしょう。
確証があるわけではないことを前置きしておきますが、もしもチームスタッフとの契約更新すらしていなかったのだとすれば、トヨタはドライバーだけでなく、TMGの規模縮小にともなって整理される550人とも言われるスタッフに対しての契約解除ペナルティを支払うこともなくチームの精算、つまりリストラを実行できることにもなります。
もっともホンダの場合も、ロス・ブラウンへのMBO実施後に人員整理を実施するよう仕向けているため、対象となったスタッフにけして正当な契約解除料を支払ったうえでのチーム精算ではなかったので、私のこの物言いがホンダ擁護の発言ではないことを誤解のないようここに申し添えておきますが、いずれにせよトヨタにとって昨年のホンダによる突然の撤退劇はおおいに参考になったことは想像に難くありません。
こうして次々に撤退の決断を下したホンダ、そしてトヨタによってF1界における日本企業への信頼と信用が地に堕ちたことは間違いありませんが、先にも述べたとおりそれはF1界という極限られた世界の話であって、また仮に欧州全体への影響があったとしても、もともと資本主義社会の中で金銭的信用以外の信頼をもともと得ていなかった日本企業にとっては、その評価が元に戻ることはあっても日本企業にとって最も重要視される体面が崩れ去ることはないというわけです。
まさしく用意周到。
さすが世界のトヨタを自認するだけのことはある、と言ったところでしょうか。
しかし、欧州の重要な文化のひとつであるF1という世界を濁す格好で撤退を決めたホンダ、そしてトヨタではありますが、だからと言って彼等F1界の人々、というより特にFIAとFOMに対して日本人として申し訳ないとか、気の毒とかいった感情は微塵も湧いてくるものではありません。
冒頭に申し上げたとおり、FIAやFOMの一部重鎮だけを喜ばせる滑稽でバブリーな施設が完備されたヘルマン・ティルケ設計の極めてつまらないサーキットがもてはやされ、ドライバーもファンもチャレンジングと認めるオールドサーキットが赤字間違いなしの法外な開催権料によって消滅していく現実や、利権に凝り固まっているFIAが映像等の版権を牛耳ることで本来の広告塔たる役割が失われてしまっていることなど、ファンやスポンサー、そしてメーカーがF1を見限る原因を挙げ始めたらそれこそキリがありません。
それを証拠にこれまでF1に参戦してきたフェラーリを除くメーカー、つまりメルセデス、BMW、ホンダ、トヨタ、ルノー、および彼らにスポンサードするブランドが、一昔前のようにF1の映像を広告やCMに使用することは極めて希ですし、実際にF1の成績とは関係なく彼らが生産する商品は売れたり、売れなかったりしています。
更にそれに追い討ちをかけるように、時代の流れもあるのでしょうが技術的な開発制限をかけられてしまっては、F1に参戦するメーカーは完全にモチベーションの源を失ってしまいます。
もっともこのメーカー主導の技術開発競争こそが巨額な参戦費用を必要とするスポーツにF1を一変させ、これを頭打ちさせようとするあまり、FIAやFOMを技術開発制限規制に踏み切らせていることを考えれば、ようするにどっちもどっちということではあります。
何が言いたいのかと申しますとつまり、いずれにしても彼らの思考回路にこれまでで完全に欠如しているのは、ファンに楽しんでもらおうとか大切にしようといった、観戦者の存在を欠くことのできないスポーツという娯楽の本質を理解する努力だったのだろうということです。
この先のF1がどのようになっていくのか、今のところ心配も期待も特にはしていません。
参戦チームが極端に少なくならない限りは、モータースポーツの最高峰であり続けられるかどうかは別にして、これからもシリーズとして続いていくでありましょうし、残ったメーカー系チームはエンジン供給や車体供給などによる収支バランスの再考などで、F1界での新たな自活の道を見出していくのかもしれません。
いずれにせよ、2010年シーズンが開幕した時点で興味の湧く存在であれば私はまたなんだかんだと観戦するでしょうし、眉間に皺を寄せねばならないようなものに成り果てていれば、見ることはないでしょう。
もっとも私がそんな偉そうなことを言っていられるのも、来年はトヨタというスポンサーを失い、2011年以降はブリジストンからのそれも失うことが決定しているフジテレビジョンが、これまたFOMの法外な放映権料に屈することなく中継を継続してくれていればの話ですが・・・。
何やら盛り上がらない暗い話題に終始してしまい皆さまには誠に申し訳ないのですが、私たちにとっての唯一の明るい材料となり得ることといえば・・・・。
そうですね。
ここまで来てあらためての説明は無用ですね。
来週11月21日、毎年恒例となっている琢磨のファンクラブイベント「Takuma Club Meeting 2009」が開催されます。
日本GPに合わせて来日した際、琢磨は「来年もドライブしないことなどありえない。クラブミーティングまでに決めておきたい」と語調を強めていただけに、その動向が気になるところです。
琢磨によって、私たちが明るさを取り戻すことのできるようなニュースを提供してくれることを信じて今週を過ごし、私もイベントに参加してきたいと思っています。
どうか、ここを訪れていただける方々と喜び合えるような話が、琢磨本人の口から私たちにもたらされますように・・・。


【P・S】
MotoGPにおいて250ccクラスに参戦していた青山博一の世界タイトル獲得を心より祝福したいと思います!
日本のマスコミはあいかわらずの醜悪ぶりで、中日スポーツを除いてこの快挙をほとんど報じていませんが、彼は開発の止まったマシンを駆り、日の丸を背負って実力でタイトルを獲得した素晴らしいライダーです。
来年はMotoクラスにステップアップして、また素晴らしいライディングで私たちを魅了してくれると確信しています。
興味のある方は、佐藤琢磨と同じくらいに是非「青山博一」も応援してあげてください!


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諦めない!F1にはやり残したことがある!
2009年の日本GPが終わって早くも1週間が経過してしまいました。
多くの方々が3年振りに鈴鹿の地に帰ってきたF1日本GPに胸躍らせ、当地に赴き、また実際にその祭典を心ゆくまで楽しんでこられたことでしょう。
初日こそ冷たい雨に祟られてしまったものの、その後のウィークエンドは秋晴れという言葉が相応しい好天にも恵まれて、聖地と呼ばれるまでになった久しぶりの鈴鹿を思う存分に楽しむうえでのこの上ないカンフル剤としての役割を充分に果たしてくれたのではないでしょうか。
F1そのものも、雨で出走すらしなかったチームもあったフライデーセッション、予選時の赤旗連発、そして同じく予選時にトロ・ロッソを駆るセバスチャン・ブエミがスプーンの出口で引き起こしたお粗末なクラッシュをきっかけとした黄旗無視に対する、グリッド降格の不可解な裁定を除けば、実に興味深いものであったと言えると思います。
中継ではトヨタが日本GPで初表彰台を獲得したことに、相も変わらぬ過ぎる絶叫に終始していたがために何が見所だったのか傍目にはとんと判り難かったとは思いますが、録画されている方は是非2人の若き才能、セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンのドライビングに特化して再度ご覧になってみると良いかと思います。
確かにトヨタに日本GP初表彰台をもたらしたヤルノ・トゥルーリも、今回ばかりは踏ん張って見せましたが、彼は古参の部類であることからもお解かりのように鈴鹿を走り慣れているドライバーです。
これに対して先に挙げた若い2人は鈴鹿をF1でドライビングするのは今回が初めてというにもかかわらず、言わずと知れた難所である1コーナーからS字にかけての第1セクター、飛び出す者が後を絶たなかったデグナーの進入と出口、そして高速区間の130Rを含む第3セクターと、各々が各々のマシンの得意、不得意分野を良く把握した実に巧みなドライビングを披露していました。
とまぁ私などが素人論評を繰り広げるより実際にその区間に陣取っておられた方々をはじめ、皆さんのほうが良くお解かりのことと思いますのでその辺りは省略しましょう。
それよりも例えばデグナーで飛び出した面々がこぞって「鈴鹿は危険だ」と口を揃えたのには、皆さんも同様と思いますがまったく呆れ果てました。
決勝で130Rにおいて大クラッシュを演じてしまったトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリ然り。
デグナーに関して言えば、コースアウトしても戻ってこられるのが当たり前のヘルマン・ティルケ・デザインに代表される“安心な”コースに慣れきってしまったドライバーが、“安心”と“安全”を履き違えた愚痴にしか聞こえませんし、130Rのクラッシュにしても縁石をはみ出してしまった際にあわててアクセルを戻してしまった自らの未熟なドライビング技術の末路でしかありません。
後にフェラーリのキミ・ライコネンが「鈴鹿を危険だなどと言う者はドライバーを辞めた方がいい」というような事を言っていましたが、ライコネンの言葉を借りるまでもなく、自らのミスを棚に上げる様はまったくもってF1ドライバーとしての資質を疑ってしまいます。
昨今ではドライバーの能力云々に関係なく、自社の育成プログラムに組み込まれたドライバー、またスポンサーマネーをより多く持ち込むことのできるドライバーの登用という、参戦メーカーやスポンサーメーカーのエゴが優先されるあまり、私達F1ファンは非常に低レベルなドライビングを無理矢理に見せ付けられているのが現状です。
これらは現行のレギュレーションに謳われているシーズン中のテスト禁止に関する条項が無関係でないことは皆さんもご存知のとおりだと思いますが、いくらテストを通じて経験を積ませることができないからといって、何やかやと理由をつけてはシーズン中のドライバー交代を強引に押し切ったあげく、モータースポーツの最高峰たるF1で今後において通用するとは到底思えないドライビングを、結果的にメーカー側から見せつけられる方の身にもなってもらいたいものだと強く思う次第です。
ついでに言わせてもらえればこのドライバー交代劇を利用したクラッシュゲート等の政治的な権力争いにもまったくうんざりさせられます。
今はただこうしたファンをも巻き込んだ痛みを伴った時期を経た後に、より良いF1に生まれ変わってくれることを僅かな期待をもって祈るのみです。
話を戻しますが、とにもかくにも古くからドライバーズ・サーキットと言われてきた鈴鹿を通して、優れたドライバー、普通のドライバー、そして無能なドライバーが誰であるかということが浮き彫りになってくれたことは、鈴鹿サーキットを我が地に持つ日本人として誇りに思うとともに、一人でも多くの関係者がその事実に気付いて思い直してくれることを切に願わずにはいられません。
さて、見てきたような話を先ほどからしておりますが、当の私はと言えば諸般の事情により残念ながら今回は鈴鹿入りを断念せざるをえませんでした。
今年から日本GPは開催期間が上期末下期始という端境期にばっちりはまってしまっており、どうにもこうにもならなかったのがその理由ですが、まぁその様な個人的事情はさておきましょう。
「時間が無いのは無能な証拠だ」というお叱りの声が聞こえてきそうですが、確かにどうにかすれば日曜日の決勝日だけは行くことができたのかもしれませんが、お察しのとおりそうするほどに無理ができなかった、いや無理をしなかったのは我らが佐藤琢磨がドライバーとして参戦してくれていなかったことと、けして無縁でないと白状いたします。
今回の日本GP直前の9月18日になって公式ホームページを通して琢磨が鈴鹿入りする情報は私も得てはいたのですが、方針変更をするまでには至らず、仕事の合間を縫ってテレビ観戦することになった次第です。
話を自分から逸らすようで申し訳ないのですが、琢磨の鈴鹿入りそのものに対して話題を移させてもらえれば、それは非常に良い決断だったと思います。
本来なら自分がステアリングを握ってコースを疾走していたであろうホームコースでもある鈴鹿に、ゲストという立場で足を踏み入れることは琢磨自身にとって大きな心の葛藤を伴う決断であったことは想像に難くありません。
しかしドライビングという手段でドライバー本来の能力を周囲に知らしめる手段を持たぬ今だからこそ、より多くのファンがいる母国日本のグランプリの現場で、あえてメディアにその姿を露出する行為は、肯定的なことはあっても否定的なものは何もないと考えます。
琢磨自身、多くの関係者と接することが叶うだけでなく自らの方法で自己をアピールすることができるわけですし、ファンの立場からしてみても琢磨が不在であるよりも、琢磨がその場にいてくれるからこそ目の前に存在する琢磨本人に声援を直に送ることで、他の如何なる手段よりもより強く琢磨がいかに多くのファンから求められる存在であるかということを世界中に発信することが可能となります。
その現場たる鈴鹿にいることができなかった私などが言うのは誠におこがましいのですが、琢磨にとっても私達琢磨ファンにとっても、今回の琢磨の鈴鹿入りは間違いなくF1復帰に向けてのプラス要素になったものと確信する次第です。
その鈴鹿入りから1週間後の10月12日正午、琢磨の姿は六本木にある「F1 PITSTOP CAFE」にありました。
10月13日より発売となる琢磨の写真集「The F1 Spirit 佐藤琢磨」の発売イベントが催されたのですが、こちらには鈴鹿にいけなかった自身の鬱憤を晴らすべく、私も参加させていただきました。
写真集の内容そのものは、琢磨のためにも是非ご購入いただいてご覧になっていただくといたしまして、そのトークイベントにおいて琢磨はF1復帰に向けた強い意志をファンの前であらためて誓ってみせるとともに、その水面下では確かにF1復帰に向けた交渉が進んでいることを明かしてくれました。
それは私達が今シーズンの開幕直前に味わったような不確実な希望であることは現時点では否定のしようもありませんが、以前こちらの記事でも取り上げさせていただいた「Takuma Club Karting」の時のような単なる今後の行動方針や優先順位のようなものとは一線を画し、不明瞭な部分を残しながらも、しかし着実にF1復帰に向けた交渉が進展しつつあるということを、琢磨のその言葉の力強さから推し量ることができたと個人的には思っています。
何がどう転がるか解らないのがこのF1という世界だということは、先にも申し上げましたとおり私達は嫌というほど思い知らされてきました。
琢磨の本日の発言ですら、つまるところは何がどう転ぶか解らないという領域を脱していないことに何ら変わりはないのかもしれません。
しかしながら、現時点において琢磨自身はF1復帰に向けて自らに悔いることの無いよう、あらゆるプログラムを実行に移していることは紛れもない事実であり、そのことを確信できた今、私達ファンに選択肢などあろうはずもありません。
「F1にはやり残したことがある!」と、琢磨は言いました。
つまりそれは私達ファンにとっても「F1にはやり残したことがある!」ということに他なりません。
F1復帰が断たれてしまっているわけでないにもかかわらず、まるで規定路線のようにインディ転向などとメディアは勝手なことを書き連ねています。
しかし仮にインディが選択肢のひとつだったとしても、今この現時点において琢磨は「諦めない!F1にはやり残したことがある!」と強調しているのです。
私達ファンが今後も琢磨を後押しし続ける理由にこれ以上の言葉など必要ない。
ここを訪れていただける皆さんにはきっとそう思っていただけるはずと、私は信じて疑いません。


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2009日本GPまで1ヵ月を切った今、琢磨F1復帰を強く願う
今シーズンの様々な混乱を象徴するような出来事がベルギー、スパ・フランコルシャン・サーキットで起きました。
そのサプライズを演出したのはフォース・インディアを駆るジャンカルロ・フィジケラ。
結果だけならば確かに優勝ではなく2位であり、ファステスト・ラップもレッド・ブル擁するセバスチャン・ベッテルに持っていかれはしたものの、彼と彼のチームがポールポジションを獲得し、決勝で常に優勝を狙える位置で闘い続けることができるなどと、いったい誰が想像したでしょうか。
確かに今シーズンのフォース・インディアのマシンVJM02は、メルセデスエンジンを獲得し、マクラーレンとの技術提携の効果も徐々に顕われ始めたことでサーキットによっては時折Q3に進出するほどの早さを発揮できるようになってきてはいました。
しかしこれまでそれを成し遂げてきたのは若きエイドリアン・スーティルの方であって、ジャンカルロ・フィジケラに至っては話題に昇ることも希な状況になっており、来シーズンまでに引退を囁かれるドライバーの筆頭と言っても良い状態でした。
ところがベルギーGPが開幕してみれば既報のとおり、まさに開いた口が塞がらなくなるようなフィジケラ+VJM02の快走です。
2009年はご存知の通り空力に関するレギュレーションが大幅に変わりはしたものの、シーズンも折り返しを過ぎた今となっては各チームとも失われたダウンフォースのほとんどを取り戻すことに成功していると見られ、その伸びしろは他チームと比較すれば見劣りするのは否めないとしても、フォース・インディアとてそれが例外ではないことは僅差の予選結果などからも見て取れます。
それよりもむしろ余分な空力付加物によって生み出されるドラッグの影響を受けずに取り戻されたダウンフォースに加え、やはり今シーズンより復活したスリックタイヤの高いグリップ力によるゲインのもたらす相乗効果は非常に大きく、昨シーズンのベルギーGPでキミ・ライコネンが記録した1分47秒930に対する、今回セバスチャン・ベッテルが叩き出した1分47秒263というファステスト・ラップタイム比較からも解るとおり、ラップタイムへの純粋なプラス要素となっていることは明らかです。
前述のとおり、もともとフォース・インディアVJM02はダウンフォースの発生量が他チームに対して不足しているということが欠点として認識されてきましたが、逆に高速サーキットに分類されるスパ・フランコルシャン・サーキットではこれを補うべく試行錯誤のセットアップを煮詰めてきたことが上手い具合に利に転じたのは結果が示すとおりです。
ですが、そうした要素を勘案してもVJM02の正当なポテンシャルはスーティルの得た11番グリットあたりが順当なところでしょう。
つまりVJM02というマシンがもたらしたサプライズはここまでで、そこから先は間違いなくフェジケラの功績ということ。
ベテランと呼ばれる域に達した経験に裏付けされた彼の技術と判断が、スパというオールドサーキット攻略におおいに寄与したあろうことは想像に難くありません。
と、ここまでは1つのレースに関する話に過ぎません。
特段に荒れたレースというわけでもなくこうした演出をしてのけたフォース・インディアとジャンカルロ・フィジケラに対しては賛辞を惜しみませんが、そこで終わらないところが今回の何よりのサプライズでしょう。
既に皆さんも驚きをもって受け入れておられると思いますが、当のジャンカルロ・フィジケラがフェリペ・マッサの負傷欠場により空きとなったフェラーリのシートを獲得してしまったのです。
その経緯については皆さんもメディアを通じて見知っていることと思いますので詳細は省きますが、先に一言でまとめてしまえば「幸運」という言葉に尽きるでしょう。
フェリペ・マッサを突然に襲った不運な事故により代役探しが急務となったフェラーリは、当てにしていたミハエル・シューマッハに頚椎の怪我を理由に代役をキャンセルされ、急遽、長年にわたってテストドライバーを努めてきたルカ・バドエルを指名。
しかしながら、長年のご奉公への褒美ともとれるこの決断は完全に裏目となり、10年間実戦から遠ざかっていたバドエルのブランクは如何ともし難く、バレンシア、スパともにここで語ることも躊躇するような悲惨な結果に終始しました。
結局、次戦イタリアGPで同様の醜態を晒すわけにはいかないフェラーリは代役の代役のそのまた代役を探す羽目に陥っていました。
そんなところに来ての、このフィジケラの快走です。
先にも述べたとおり、VJM02がスパのサーキットにマッチしたこと自体が幸運と言われても仕方のないものでありながら、直前にマッサが負傷欠場となったこと、ミハエル・シューマッハが怪我が完治していないことで代役をキャンセルせざるをえなかったこと、その代役を指名されたバドエルが悲惨なドライビングを露呈してしまったことでもうひとりのリザーブドライバーであるマルク・ジェネが代役に抜擢される芽まで摘んでしまったこと、そしてそのまた代案をフェラーリが急ぎ検討しなければならない事態に陥ったのが今回のサプライズの舞台であるベルギーGPであったこと、これにフォース・インディアの昨年のエンジンフィーがフェラーリに対して未払いであったという事実を付け加え、これらの事象が唯の1つとして欠けることなく全て出揃って初めて達成されたフィジケラのシーズン途中でのフェラーリ入りです。
何が起こるか判らないのがF1・・・とは、まったくよく言ったものです。
もちろん、熱狂的なティフォシの前でいきなりのフェラーリデビューを果たすことになるわけですし、スパでミラクルを演じるまではチームメイトのスーティルにさえ出し抜かれることがほとんどであったことを鑑みれば、フィジケラとて舞い上がってばかりなどいられません。
本人は「夢が叶った」とその希に見る「幸運」に歓喜しているところでしょうが、その夢がわずか1戦で覚めてしまうことないよう、フィジケラには惨めなドライビングだけは晒さないでいただきたいと切に願うばかりです。
さて、そのフィジケラの後任にはリザーブとしてチームに帯同していたビタントニオ・リウッツィの昇格が決定し、フェラーリのドタバタ人事に端を発したドライバーの玉突き人事も、これをもってひとまず落ち着きました。
しかし、それもまたイタリアGP終了後までという保証があるに過ぎないのもまた事実。
ここまで話を進めてきて「佐藤琢磨」の名前が出てこないことに私自身少々の苛立ちを禁じ得ませんが、モータースポーツに無関心な日本のマスメディアの体質がその事実を伝えるうえでの障壁となっているようでなかなかニュースとして日本には伝わってきませんが、現地ではここにきて「Takuma.Sato」の名前が確実に浮上してきているようです。
フェラーリがフィジケラの獲得を発表するその少し前に公表した代役ドライバー候補リストに琢磨の名があったことは、自チーム内候補からメディアで取り上げられたものすべてを含むと前置きされていたようにあくまでフェラーリが琢磨サイドから打診を受けていたことの証に過ぎないと個人的には考えていますが、フィジケラを放出した側であるフォース・インディアでは間違いなく琢磨の名がリストアップされていたと確信しています。
今回はフリーな立場を選択していた琢磨よりも、リウッツィのリザーブ契約が尊重されたというだけの話であって、琢磨サイドのマネジメントチームが積極的なアプローチを継続しているならば、リウッツィのイタリアGPの結果次第でどうにでも事は転がるもの・・・と、勝手に考えているところです。
ただし時折取り上げられているトロ・ロッソに関しては、セバルチャン・ブルデーの解雇に伴う一連の動向をご覧になって既にお気付きの方もおられるとおり、直線走行を除くテストドライブが禁止されている今シーズンにおいて、レッド・ブルの強い意向を受ける形でサポートドライバーの実地テスト担当と化しているようなチーム状況でもあり、トロ・ロッソ独自の意向が強く押し出せるような何かが起こらない限り琢磨がそのシートに収まる可能性は非常に低いと言わざるをえません。
その何かはとは言わずと知れたスポンサーフィーであり、マスメディア同様に日本企業のモータースポーツに対するお寒い状況下にあっては、悲しいかなやはり可能性は無きに等しいものと考えるよりほかありません。
また来シーズンより参入することが決定している新規3チームについても、実態がおぼろげながらも見えてきているのはUSF1くらいなもので、カンポス、マノーの2チームに至っては現時点においては本当に来シーズンより参戦することができるのか否かすら見えないような状況です。
カスタマーカーが認められていない今日では、我らがスーパーアグリF1チームを例に出すまでもなく今から参戦体制を築き上げていくのは容易なことでありません。
もしもこれらチームすべての参戦が叶うのであれば、経験豊富かつチームを牽引できる能力について立証済みの琢磨がシートを獲得できる可能性は大いに高まりますが、前述のような状況とあっては琢磨サイドから契約交渉もおいそれとは持ち掛けられません。
前出以外の既存チームのシートを狙うにしてもBMWは既に撤退を決定しており、同チームの存続に関してはホンダ撤退時のブラウンのような引受手の出現如何にかかっている状況ですし、最近ではトヨタ撤退の噂に加えてクラッシュゲート問題に揺れるルノーの撤退も囁かれ始めるなど混沌としており、やはり契約交渉を推し進めていくうえでは、それ以前に解決されていなくてはならない琢磨サイドには如何ともし難い問題が山積しています。
切りが無いのでその他のチームに関しての動向や問題は専門誌に譲るといたしまして、ともかくF1復帰を最優先に考えている琢磨にとってはけしてチャンスが豊富な環境であるとは言い難い状況であることは確かです。
かといって悲観的になる必要はないわけですが、例年にも増して慎重に慎重を期して事を進めていかねばならない非常に困難を極める事態にあることは、私たちファンも認識しておくべきかと思います。
3年の月日を経て再び鈴鹿の地に戻ってくるF1日本GPまで1ヵ月を切った今、琢磨の周辺に何らかの動きはあるのでしょうか。
また、来シーズンに向けて琢磨がステアリングを握ることになるステージは、F1界に用意されることになるのか、それともアメリカに舞台を移すことになるのか。
目新しい情報が聞こえてこない状況の私たちファンにとっては、今はただ琢磨を信じて、琢磨により良いチャンスが訪れ、1日も早く琢磨サイドから吉報がもたらされることを強く願うよりほかなく、琢磨サイドのマネジメントチームにはより一層の奮起を期待したいところです。
まずは目の前に迫った日本GP。
2009年、新生鈴鹿のグリッド上に「Takuma.Sato」の名前がありますように・・・。


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久々に琢磨登場!Takuma Club Karting 2009
前回お知らせしたとおり、昨年に引き続き開催された「Takuma Club Karting 2009」に参加してきました。
まずはご報告から。
昨年は富士スピードウェイの駐車スペースを活用したカートコースにおいて開催されたイベントでしたが、今回は場所をわずかに西に移して、同じ町内にある「オートパラダイス御殿場」での開催でした。
突然の雷雨に祟られてスケジュールがメチャクチャになってしまった昨年とは打って変わって天候にも恵まれ、しかし開催時間も真夏の太陽が西に傾き始める17時からの開催とあって、人によっては少し涼しすぎると感じるくらいの気温の中、イベントは熱く盛大に始まりました。
公共交通機関の便がお世辞にも良いとは言えない環境の中、久しぶりの琢磨との再会を目的に集まったファンはカートドライバーとしての参加者100名、見学者300名以上の総勢400人超。
琢磨が会場に姿を見せるとそこからは怒涛のハイテンションでイベントは進行。
琢磨を交えての参加者全員との記念撮影、そして開会の辞から始まり、ドライバーズミーティング、琢磨による先導走行、練習走行、メインイベントのカートレースと一気にスケジュールは消化されていきました。
各ドライバー参加者が練習走行、そしてレースと盛り上がっている最中、琢磨は2人乗カートを使用して同乗走行に徹して休む間もなくファンサービスに勤しんでおりました。
さて私はといえば、昨年はドライバーとして参加させてもらうという幸運に恵まれましたが、今年は持ち前のクジ運の悪さを発揮してしまい見学者の一人として参加。
と、いうわけでカートイベントの主たるカートレースに関してはさしたるレポートがなく申し訳次第もございませんが、そこのところは運の成せる業でございますので、日頃の行い云々という責めは何卒ご容赦願います。
さて、陽も霊峰富士の向こうにとうに姿を隠し、カートレースも盛大のうちに終了。
上位3チームに対する表彰式が行われる段になって、それまでコース外から指を咥えて観ているしか術のなかった私達見学者の一団も、カートコース内への入場が許されてようやく合流。
表彰式が終了して、いよいよ琢磨のミニトークセッションへ。
もっとも、一見学者だった今年の私にとってはこの時間こそがメインイベントだったわけで、ここぞとばかりに琢磨の言葉と表情を注視します。
「ミニ」とあるように、トークセッションは限られた時間しかありません。
しかしそこはTakuma Club Meetingでも司会進行役を務める川崎かおり氏。
そのあたりを考慮してか、はたまた私達ファンの刺さるような視線を察知してか、開口一番の琢磨への質問はもちろん「琢磨の今後」について。
これに「さっそく来たか!」という表情で琢磨が口を開きます。
「マッサが不運にも負傷して空きとなったシートにも、もちろん積極的にアタックしました。ところがミハエルが乗るということでチャンピオンが乗ることになるなら仕方がないと引き下がりました」
「でもミハエルが乗る話は突如お流れとなり、代わりにバドエルが乗るという話になり、今ではイタリア方面に携帯電話の電波を最大にして備えています(笑)。とにかく今後何が起こるかわかりませんのでいつでも対処できるように準備だけはしています」
この発言を得て、会場に拍手が沸きあがったのは言うまでもありませんが、わずかなチャンスも見逃さないために動いて当然の内容でもあることから、琢磨のリップサービス的要素も含まれているとも言えますが、そうした当たり前の行動をサラリと言ってのけてしまうところに琢磨の現時点におけるテンションの高さを感じることができたと思います。
琢磨の話は続きます。
「それにもうひとつフランスのチームでもシートがひとつ空きましたし、そちらとは更に積極的に話をしています」
「今季中のスポット参戦についても、来季のシートの話についても、残念ながら今は確かなことを言うことはできませんが、F1自体が流動的な状態だったのでいずれにしろ本格的な話し合いは夏休み明けになります」
やはり、一連のF1界のゴタゴタは、私達は危惧していたとおりに琢磨がシート獲得に向けた交渉を進めていくうえでも少なからぬ影響を与えていたようです。
「新規チームとも、既存チームとももちろん話を進めていきますが、どちらもプロモーション抜きで決めることはできないかもしれませんね」とは、カートイベント当日にメディアに語られた琢磨の発言。
特にバジェットキャップが廃止されたことによって琢磨の求めている実力優先の交渉から、またしてもスポンサーありきの交渉に重きが置かれていくであろう状況を痛感せざるをえない立場に置かれていることは想像に難くありません。
だからと言ってバジェットキャップを全面的に指示するものではけしてありませんが、FIAにしろFOTAにしろ、利己的で高慢なファン不在の彼らのスタンスが、しいてはF1ファンに本当に求められているドライバーすらも不在にする結果を招こうとしていることは紛れもない事実。
そんなことを思っている間に、琢磨の話題はアメリカにも飛びます。
「まだこの先どうなるか確かなことは何もありませんが、今後の話がヨーロッパ中心になるのか、アメリカ中心になるのか、同等に進めていくつもりではいます」
「今年もTakuma Club Meetingは開催する予定でいますが、その時までには決まっているようにしたいと思っています。もちろんこれまで通りF1を最優先に捉えていくことに変わりはありませんが、とにかく来年はレースができるようにこれからもシート獲得に向けて頑張っていきたいです」
そう締めくくって本イベントにおける琢磨のミニトークセッションは終了。
とても短い時間で、まだまだ聞きたいことは山ほどありましたが、琢磨としても何も確定していない現状にあっては、これが私達ファンに向けて発することのできる最大限の内容であったのだろうと、また琢磨自身「何も確実なことが言えずごめんなさい」と思っているだろうと、痛いほど理解できました。
ともあれ、メディアを通してではなく、初めて直接に私達ファンに向けて発せられたアメリカという選択肢。
琢磨自身がF1を最優先と言っているように、琢磨にF1にカムバックして欲しいと思う気持ちは私達ファンも変わることはありません。
がしかし、例えばトロ・ロッソがレッドブルの意向優先でアルグエルスアリを起用したり、ルノーがやはりグロージャンを起用すると言ってみたり、まるでF1体験レース開催中のような現状を見せられ、私達が求めているF1でなくなる危機感のようなものを覚え始めているように、琢磨が同様の危機感を覚えて他の選択肢を考慮するようになったとしても、それは否定も批難もできるものではありません。
むしろ私達ファンも、そして琢磨自身も今後もっとも重点を置いて考慮していかねばならない点は、これ以上の浪人生活はありえない、ということ。
本イベントの締めくくりとして、最後に琢磨は全日本カート選手権で使用しているレーシングカートを駆ってデモランを披露してくれました。
それはもう私のような者には文章で表すことのできない、イベント会場を管理しているスタッフが「あのマシンでこんなタイムが出ちゃうのか!」と驚嘆するほどの、本当に素晴らしいドライビングでした。
純回りで数周、逆回りで数周、トータルで10数周もしたでしょうか。
乗っているマシンはF1ではなくレーシングカートでしたが、トークイベントで聞くことのできる百の言葉、見ることのできる百の表情から得る内容に勝る、琢磨の強いメッセージをそこに見た気がしました。
「琢磨はたまらなくレースがしたいのだ」と・・・。
正直申し上げれば、琢磨がF1以外のカテゴリーに転身した場合にはおそらくはファンの誰もが、落胆したり、悔しい思いをしたり、あるいは人によっては反発したりすることになるのかもしれません。
ただ私は今回琢磨に直に会い、言葉を聴いて「琢磨が進むと決めた道を、ファンとして精一杯の後押しをしていかねば」という想いをより一層強くしました。
「Takuma Club Karting 2009」のレポートとしてはまるでまとまりがなくなってしまいましたが、なにはともあれ結論として私自身の中では「琢磨がいなきゃ始まらない」のですから。
自分の感情に正直にこれからも琢磨のために自分のできることをしていかなければと、本イベントを経てあらためて思っているところです。

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