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琢磨「やるべきことはやった!」トロ・ロッソで5ヵ月振りドライブ!
ファンであれば誰もが待ちに待った日。
去る9月18日、テストドライブという形ではありますが、ついに琢磨がF1のフィールドに帰ってきたのです。
琢磨がF1フィールドへの復帰を果たしたのは、籍を置いていたスーパーアグリがF1チームとして最後の足跡を残した地スペイン。
グランプリの行われたカタロニアと、今回ステアリングを握ったヘレスというサーキットの違いはあれども、F1ドライバーとしての活動が途絶えることになったスペインの地において、再始動に向けた1歩を踏み出すことになった琢磨の胸に去来するものは何だったか。
そんな琢磨以外にはわからぬ事をあれこれと考えながら、とにもかくにも琢磨が再びF1マシンのステアリングを駆る機会を得たことを、ファンとしてまずは喜びたいと思います。
そしてその機会を得ることになったチームは、スクーデリア・トロ・ロッソ。
言わずもがなトロ・ロッソの前身はミナルディ。
レッドブルという後ろ盾を得て、当時のミナルディとはコンストラクターという位置づけからもその出で立ちを大きく異にするものの、チーム規模はプライベーター然とした100数十人規模。
レッドブル・テクノロジーから送り出されたレッドブル・レーシングと同様のシャーシを得ることによって成立しているチームということもあって、スーパーアグリF1チームを愛した我々にとっては好敵手としての認識とともに、親近感も覚えることのできるプライベーターチーム。
そんなトロ・ロッソから、琢磨がテスト参加の機会を得ることになったことに不思議な縁のようなものを感じずにいられないのは、何も私だけではないのではないかと思います。
さてその注目のテスト走行ですが、STR3に乗り込んだ琢磨は9時のセッション開始から颯爽とコースイン。
インスタレーションラップの後、2周程度の短いセッションでピットイン、アウトを繰り返しながら精力的に走りこみ、チームがアジアラウンド以降に投入することになっているエアロパッケージの評価作業に勢力を投入。
それでも午前中後半には徐々にセッション毎の周回数を伸ばす機会も得られてマシンに体を慣らすことに専念しつつ、合計49周を終えたところで参加8台中6番手タイムとなる1分19秒574という計時で午前中のテストを終了。
午後にはいよいよ我々にとっても最も興味のあるタイムアタックを含むテストプラグラムが予定されていたのですが、突然の雨に見舞われて中断。
14時にはレッドブルのオーナーであるディトリッヒ・マテシッツ氏も異例の現地入りを果たしていたということもあって、テストチームは16時まで待機して天候の快復を待ったようですが、快復の見込みは立たず、また雨の中でのテストプログラム進行にはリスクが大きいとの判断から、この日のテストは無念の中止となってしまいます。
予定されていたプログラムを通して琢磨がどのようにセットアップを進め、STR3をどんなマシンに仕上げていくのか、その過程と結果を見ることができなかったことは、我々ファンとしても本当に長い時間を待って待って待ち焦がれていただけに、本当に残念でなりません。
しかし、今回のトロ・ロッソチームのテストプログラムの進め方を見て「雨の予報ならばもっと考えてあげれば良いのに」と思うこと無かれ。
先の取材でトロ・ロッソチームの代表である、フランツ・トスト、ゲルハルト・ベルガー両氏も公言しているように、今回琢磨をテストする目的は単なるラップタイム比較によるオーディション的意味合いよりも、琢磨がこれまでに得てきた経験を通してテストをどのように進めていくのか、テストチームのスタッフとどのようにコミュニケーションを取るのか、評価作業をどのように進めていくのか、フィードバック能力はどうなのかなど、総合的な視点から琢磨の「仕事」を見定めるものであったと言えます。
タイムアタックはそうした多数のプログラムの中のひとつに過ぎず、その過程で記録されたラップタイムのみで判断が左右されるということはけして無いと考えます。
チームは琢磨を本当に真摯に受け入れてくれており、たった1日のテストプログラムのために9月15日にはファクトリーでシート合わせの作業も行い、テストに向けたミーティングまで行ったこともその現われだと認識してます。
琢磨自身、後の会見で「1周を何秒で走るのかを見ていたんじゃないはず。それだったら、僕をこのテストに呼んでなかったでしょう。」というコメントを残しており、その点は個人的にも心配には及ばないと思います。
ただ心情的な話をさせてもらえれば、やはり琢磨には自身も満足のいくタイムアタックまで進めてもらいたかったとは思いますし、ファンとしても琢磨が躍進著しいトロ・ロッソSTR3を駆ってどんなタイムを記録してくれるのか見たかったというのが正直なところではあります。
しかしながら琢磨は「(雨で午後を走れなかったことは)すごく残念です」と悔しさも見せはしたものの「外から見るとラップタイムが見出しになるでしょうが、僕にすればエンジニアらの評価こそが大事。」と、テストを進めていくうえでの過程こそが最も重要であることを強調。
「ラップタイムは後からついてくるのをチームもよく分かっている。」と、チームが自身に対する判断基準を裏切らないであろうという、スタッフへの信頼感をもうかがわせるコメントを残しています。
事実、テスト中止が決まるに至って「まだまだ話したいことがたくさんある!」と琢磨がテストスタッフに主張したところ「すごく喜んでくれた!」と語っています。
つまりそれは、初めて仕事をするトロ・ロッソのテストスタッフとひとつひとつプログラムを進めていく中で、自然と築き上げられた信頼感のようなもの。
明らかに絶対的走行量の少ないわずかな時間ではありましたが、そうしたことに左右されない当事者同士にしかわからぬ絆のようなものを、琢磨は感じとったのではないでしょうか。
後はその琢磨が感じ取ることのできた絆が、実際に「契約」という形で結ばれることをファンとして望むばかりではありますが、往々にして現場の判断とチーム首脳の判断には差異が生じがちなもの。
特に琢磨ファンであり、スーパーアグF1チームファンである我々にあっては、これまで嫌というほどその現実を見せられてきました。
ただ以前のそれと今回のトロ・ロッソとの契約交渉の間において、その性格を大きく異にしていることがあります。
それは「ホンダ」という重く大きな足枷が無いということ。
もちろん憶測の範疇ではルノーエンジンの能力に不満を抱くレッドブル・レーシングが、トロ・ロッソの使用するフェラーリエンジンの契約を引き継ぎ、その穴埋めとして琢磨+ホンダエンジンを欲しているという話も無いではありません。
これまでの琢磨がホンダ抜きで語れるかと言えばけしてそうではなく、ファンとしてそうした支援に感謝の念がまったく無いかと言えばそれも違います。
そうした現実からも見て取れるとおり、琢磨といえばホンダというイメージが常について回ることになっているのは事実で、実際にそれはこれまでのホンダにとって望むところでもあったのだと思います。
しかし、ホンダが自チームの運営にポリシーを失ったことによってその思惑のバランスは破綻し始め、また琢磨にとっても他チームとの契約交渉を進めていく上で先にも申し上げたとおり重く大きな足枷ともいえる存在へと、その関係にけして小さくない軋轢を生むに至っているのが現状です。
ついでに言わせてもらえれば、先の福井威夫社長や大島モータースポーツ部長の発言からもわかるとおり、現時点のホンダにとって残念ながら琢磨はなんとしてもF1界に確保しておきたいドライバーの位置づけにはなく、もっと言わせてもらえれば琢磨+ホンダエンジンという供給環境が築けるような状態にはないと言ってよいと思います。
ましてや自チームの不振がスーパーアグリF1チームへの技術支援が原因などというなんとも情け無い結論を平然と言ってのけるようなホンダに、躍進著しいトロ・ロッソに敵対心を向けることはあっても、エンジンを無償(または低額)供給するなどという発想は微塵も生まれてこない体質にあると考えるのです。
これに加えて、これまでホンダに気を遣うことを止めなかった琢磨が、トロ・ロッソとのテストが実現したことに関して「自分のドライバーとしての能力を評価してオファーをくれたことが素直に嬉しい」とコメントした経緯があります。
よって、レッドブル・レーシングによってトロ・ロッソからフェラーリエンジンが奪い取られ、ルノーエンジンとチェンジされるようなことはあっても、琢磨とホンダンエンジンがセットで契約交渉のテーブルに載っていることは99%無いと個人的には考えるところです。
ともあれ、今回のトロ・ロッソからのテストに対して琢磨は「限られた時間の中で、やるべきことはやれたという感触はあります。彼らの出してきたプログラムを僕がしっかりこなし、僕自身もクルマを感じとって、何よりドライビングを楽しめた。それは良かった」と結んでいます。
琢磨は来季、果たして今回ドライビングの機会を得たトロ・ロッソのシートを射止めることになるのか、はたまた別のチームからの参戦になるのか、などと考えることができる環境が足枷がはずれたことによって生まれたことは、F1ドライバー佐藤琢磨を応援するいちファンとして大いに歓迎するところです。
何よりそうした様々な思惑の渦中にあって、琢磨が今回のテストを通じて楽しめる仕事ができたということが、必ずや来季への足懸かりとなったと私自身は確信しています。
そして今年の日本GPからステアリングを握る機会が得られることになればそれこそ最高なのですが、それはちょっと虫が良すぎるでしょうか。
いや、あながち欲張りな夢物語ではないのではないかと、もしかすればひょっとするのではないかと個人的には既に大きな期待を寄せているところです。
物事は前向きに考えなければ何も始まりません。
いささか強引な感も無きにしも非ずではありますが、我らが琢磨が再始動を果たした以上、きっとより良い報せを私たちのもとにもたらしてくれると、ファンとして信じて待ちたいと思います。

Thank You SAF1 Project
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テーマ:スーパーアグリ&琢磨 - ジャンル:車・バイク

この記事に対するコメント
こんばんは
今回のSTRのテスト、異例づくめでしたね。
琢磨が身に纏ったレーシングスーツ、1日のテストでは通常作りませんよね、しかもネーム入り、そしてSTRの公式HP、琢磨が搭乗するのに合わせるかのように日本語対応になってました。
オーナーのコメントにしてもセバスチャン・ブエミを乗せるというような意味のコメントをしてますね。
これは琢磨とは契約しない!っと言う意味ではなく、琢磨の僚友という意味に私はとりました。
経験の浅いブエミをサポートするのがベテラン琢磨。
決まりでしょう!
 
【2008/09/21 23:33】 URL | arizou #n5gWyoOY [ 編集]


arizouさん>
これはarizouさん!コメントありがとうございます!!
そうですね。
当初は私もテスト、それも1日のみのドライブということでスポンサーロゴのはずされたヘルメット、真っ白のレーシングスーツという出で立ちで臨むものとばかり思っていましたが、フタを空けてみれば事前にシート合わせとミーティング、テストではトロ・ロッソのレーシングスーツを身に纏い、レッドブルを傍らにプロモーションと見紛うショットに収まったりと、これは異例中の異例と言えますね!
またベッテルの後任がブエミというのが、ブエミがディトリッヒ・マテシッツのお気に入りということで規定路線ならば、琢磨もディトリッヒ・マテシッツの希望で今回のテストに至った経緯もあることから、琢磨がベルガーの言うベテラン枠のシートを得ることもまた規定路線なのではと考えます。
1日も早く、そうしたニュースに触れたいものですね!!
【2008/09/22 00:29】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


管理人さん!今晩は!テスト雨無念でしたが何でアフォなマスコミはどこみてもタイムばっかり^^;進歩ないですな〜〜^^;朝はどう考えてもセットアップですのに^^;あの時代の敏腕記者sいないのかね〜〜^^;それと琢磨選手のヘルメット痛快でしたね^^HONDA無し!スッキリ^^アサヒ飲料もスーツにやはり無しでした^^;色々な写真見てたら本当にブランク?と言う位目が鋭かったですね^^レギュラードライバーのようで嬉しかったです^^来期はブエミと琢磨選手で行って欲しいですねdセナJRには他で^^;考えたくないですが・・最悪でもどこかで乗れると信じて来年の鈴鹿のチケット購入します!早く予約始まってほしいですね^^;では いい情報私もまたせてもらいます^^
【2008/09/22 21:17】 URL | ペプシマン #- [ 編集]


ペプシマンさん>
こんばんは。
マスコミの件に関しては・・・であるからしてスポーツ後進国であるのでしょうね。
特に日本のマスコミに関してはですが。
さて、おっしゃるようにイキイキとした琢磨が久しぶりに見られて嬉しかったですね。
この異例でもあるトロ・ロッソのテストに関する対応が、来季に向けての良い前兆となり、最終的に良い報せに繋がることを望みます。
良い報せに早く接したいですね!!
【2008/09/23 01:22】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]

トロ・ロッソのユニフォーム似合ってましたね。
みなさん、こんばんは。
琢磨さんの今回のテスト、タイムは確認程度でともかくスタッフとのコミニュケーション・マシン特性の把握など、チームに所属した時のイメージを評価していたのではないでしょうか。5ヶ月のブランクを感じさせない走りを見せることも出来たし、あとはひたすら祈りたいと思います。
それにしても、レーシングスーツ似合っていましたね。ホンダエンブレムがないのは、心の奥底では悲しいのが本音ですけど、レーシングドライバーとして純粋に評価してくれオファーをくれたチームに可能性があるのは嬉しい限りです。
すぐには、結果は出ないでしょうけど、期待して・祈って待ちましょう。
今月号の「F1速報」表紙の琢磨さんの笑顔につられて買ってしまいました(^^)
【2008/09/23 01:24】 URL | 居眠りネコ #JEWgu.KM [ 編集]


居眠りネコさん>
こんにちは。いつもコメントありがとうございます!
琢磨にトロ・ロッソのレーシングスーツ、ばっちり似合ってましたよね!
私も「F速」買いました。
シート合わせにまる1日を費やしたのはノーマルな進め方なのかもしれませんが、待ち時間をただの待ち時間とせず、スタッフとのコミュニケーション、メカニックとのデータ分析と交換など、何事にも全力投球する琢磨の姿が印象的でしたね!
実際に走ったテストは確かに半日だけでしたが、このシート合わせの日からテストは始まっていたといっても良いくらいにチームも真摯に琢磨を迎え入れてくれているように思え、今後に向けて期待の膨らむ情報でした。
また今季から・・・という期待も捨てずに祈って待ちたいと思います!!
【2008/09/23 09:52】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


読まさせていただきました。
応援ポチッ!!!
【2008/09/28 16:15】 URL | サトシ #- [ 編集]


今晩は!琢磨sに第2子誕生しましたね^^大変喜ばしいことですね^^ これを景気付けにエエ運持ってきて欲しいですね^^日本GPの格式下げない為にも富士は頑張って貰って来年の鈴鹿!チケット販売開始まで@1ヶ月気合い入れてまちます!1応予定は D2かシケイン手前を予定しておりますdではまた^^
【2008/10/02 18:52】 URL | ペプシマン #- [ 編集]


ペプシマンさん>
こんにちは。いつもコメントありがとうございます。
琢磨に姫御前誕生、たいへん喜ばしいことです。
嬉しいニュースはいくつあっても嬉しいですよね。
ということで早く日本GP参戦の報が流れないかと、首をなが〜くして妄想に耽っている今日この頃であります。
鈴鹿はなかなかチケットがとれなくなりそうで、私も今から少々あせっております。
宿などはもう周辺市町は完売だとか。
ペプシマンさんもがんばって手配してくださいね!
【2008/10/03 23:26】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


管理人s どもです^^;11月前後に詳細発表らしいですね^^JAFのHPや鈴鹿オンライン駆使していつもどおり頑張って確保しますd必ずどこか買えるはずです^^カキコされてる皆様も無事GETしてエエ年迎えたいですね^^宿は私既に何度かお世話になってる民営駐車場を早々と予約いたしました^^;ホテル情報みて焦って予約しました^^;(持ち主sに早すぎ!と笑われました)。
【2008/10/05 06:28】 URL | ペプシマン #- [ 編集]


ペプシマンさん>
すでに駐車場の予約を!?早いですねぇ(^^;
車中泊でいくと決められている方は、そういう手があるのですね。
こちらはホテルなどの宿泊施設を必要としますので、やはり名古屋あたりからのアクセスで検討する必要がありそうです。
いずれにせよ、まずは観戦チケットですね!
それからなによりも、琢磨の2009年シーズン参戦決定の報を、心待ちにしましょう!!
【2008/10/05 16:04】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


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