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2008年F1シーズンが終わって・・・
2008年シーズン最終戦、ブラジルGPが終了しました。
雨、セイフティカー、ピット戦略、中だるみな展開、最後までタイトルの行方がわからない波乱。
8ヶ月間という長きにわたるF1シーズンを、わずかこの1戦に集約したかのような、本グランプリ単体で見れば大変興味深いレース展開でした。
結果としてハミルトンが史上最年少タイトルを獲得し、マッサは1ポイント差に泣いて逃した、という昨年に引き続いての接戦が演じられたタイトル争いだったわけですが、終わってなおこの胸につかえたモヤモヤとしたものが拭えぬ心境を抱えたままであるのは、何も私に限った話ではないのではないでしょうか。
もちろん、今シーズンを通して起きた展開はけしてF1ファンを退屈にさせるものではありませんでした。
クビサ、ベッテルが初優勝を挙げるなどの若手の台頭。
アジアラウンドに入るなり、いきなり2連勝を挙げる意地を見せてくれた05年、06年タイトルホルダーであるアロンソの熱きドライビング。
こうしたセンセーショナルな結果を加味し、そして我々には忘れることのできないスーパーアグリF1チームの撤退と、それに伴う佐藤琢磨の喪失という2大事件を差し引いたとしても、なお消化不良の感が払拭できないのは、最後にF1界の高見に収まるべき者が演じているとはとても思えない、レベルの低いタイトル争いを最後まで見せつけられたからに他ならないと思うのです。
記憶に新しいところで今回のブラジルGPを例にとってみても、ハミルトンは確かに1ポイント差でマッサを振り切ってタイトルを手にすることができはましたが、これとてあと10数秒降雨が激しくなるスピードが遅ければマッサにタイトルが転がり込んでいたであろうということ。
F1のような世界では確かに「運」は大事な要素ではありますが、今回のそれはレース開始前から5位狙いで良しとした守りのレースを展開した結果、あわや降雨によって転げ落ちそうになったタイトルが、やはり降雨によって再び手の中に転がり込んできたというもの。
その内容たるや、オンボードを通して垂れ流しにされる守りに徹したドライビングは見るものを不快にし、最終2ラップで自らのミスからベッテルに先行を許し、降雨量の増加がわずかばかり早かったために5位にいたグロックが失速したことにより奇跡的に得ることができたタイトル最低条件の5位というもの。
過去にも何度かそうした不快感すら覚えるタイトル決定の瞬間に立ち会ってきた経験はありますが、その中でも1、2を争うお粗末なタイトル獲得であったと言ってよいと思います。
マッサは最後にしてようやく“らしい”展開を演じることができたものの、ハミルトン同様にそれまでにいただけない自滅行為が目立ち過ぎです。
そして意外と忘れがちなのがディフェンディングチャンピオンのライコネンの存在。
ゼッケン1を背負って初めて臨んだ今シーズンのライコネンは、シーズン序盤こそそれなりの力量を発揮してみせはしたものの、中盤以降はまるで覇気の無いドライビングを露呈。
ライコネンには確かに不運なメカニカルトラブルが集中してしまったこともあるにはありますが、彼が早々にタイトル争いから脱落してしまったことにより、ハミルトンとマッサの低レベルでのタイトル争いを許してしまうという形で、今シーズンの消化不良なチャンピオンシップというドラマに一役かってしまっていたと考えています。
メディアではそんなハミルトン、マッサの両名に対してチャンピンオンの「資格」や「品位・品格」が有るか否かということが論じられてきましたが、そのチャンピオンシップに幕が降ろされた今、そうした議論に結論が出されないままにハミルトンというドライバーに冠が渡されてしまったわけです。
ハミルトンは今後、本人がどう思おうともそうしたフィルター越しの視点によって数多居るF1ファンから本当にゼッケン1を背負うに値するドライバーなのかどうかが、間違いなく問われ続けることになるでしょう。
またマッサにいたってはタイトル争いを演じた資格、品位品格が本当にあったドライバーなのかという一歩後退した位置付けから、評価を引き上げていく運命を背負わされる立場になったと言えます。
そういう意味ではライコネンも然りです。
前述のとおりライコネンは今シーズン、ゼッケン1の「威厳」を周囲に見せ付けることができませんでした。
そのタイトルホルダーとしての「威厳」は結果によって周囲を納得せしめる方法や、ドライビングによって周囲を圧倒せしめる方法など幾つかの手法があると思います。
例えばアロンソは、初めてタイトルを獲得した翌年に再び皇帝シューマッハーを退けてタイトルを守り通したことでその「威厳」を具現化し、またマクラーレン移籍後には一端は崩れかけたものの、ルノーに復帰した今シーズン終盤にはその優れた牽引力を弛まぬ努力という地道な裏づけによって如何なく発揮し、優れたドライビングとの相乗効果をもってアジアラウンド2連勝という形に見事に昇華、結実して魅せてくれました。
そうした威厳を発揮する機会を今後彼等は得ることができるのか、いやそれ以前にそうした環境を自ら作り上げていくことができるのか。
いずれにせよ世界中に数多在る目の肥えたF1ファンの存在を無視するかのような自己満足的タイトル争いは、今後は御免被りたいものです。
少々個人的主観が表に出過ぎた感が否めない点はお詫びしますが、今シーズンが終了し、タイトルが決定したことを受けて思い感じたことを勝手な論調にて述べさせていただきました次第です。
さて話変わって、2008年シーズンが終わって早々に思うことは、とにもかくにも来季2009年シーズンのこと。
エアロダイナミクスに関するレギュレーションの改訂、KERSの導入など今シーズンまでの勢力図をも書き換える可能性を秘めた変革もいくつか内在します。
が、私たちにはそれ以前に解決しておかねばならないことがあります。
言わずもがなの「佐藤琢磨F1復帰」です。
現在、琢磨の復帰先として最も高い可能性のあるトロ・ロッソのドライバー人事に関しては、私たちの気持ちを弄ぶかのように、チーム代表の公言どおりに10月末を過ぎた今となっても何ら音沙汰はありません。
そればかりか対抗馬ばかりが増え、初期のブエミに加えて現行ドライバーのブルデー、アイルトン・セナの甥にあたるブルーノ・セナ、ホンダを今季限りで放出されることが確定的となっているルーベンス・バリチェロなど、数え上げたらキリがありません。
また、カスタマーカー問題などに揺れるチーム情勢等を鑑み、フランツ・トストとゲルハルト・ベルガー両氏は10億円以上の持参金を候補ドライバーに要求しているという話まで出ている始末です。
もちろん個人的には、これまでに多くの苦難と闘いを乗り越えてきた琢磨ならば、今回のチャンスを必ずやモノにしてくれると信じるところではありますが、それでも不安がまったく無いと言えば嘘になります。
力量や経験、国内外における圧倒的な支持率など、ドライバーとしての要素には微塵も不安を見出せないものの、そうした要素だけでシートを必ず獲得できるわけではないのもまたF1という世界。
契約交渉は各々に守秘義務が課せられるのが通例のため、結果は唐突に私たちの元にもたらされることになることでしょう。
そうした状況下にあって私たちにできることと言えば、その結果が私たちが求めるものであることを、私たちが諸手を挙げて歓喜できるものであることを信じて、今はただ祈り、願い、自らに課した活動を続けるのみです。
来る11月15日にはTakuma Club Meetingが東京で、24日には大阪において開催されますが、その時には期待の持てるコメントを琢磨本人から聞くことができるでしょうか。
2008年F1シーズンが終わってなお、私たち琢磨ファンの眠れぬ夜は続きます・・・。

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テーマ:スーパーアグリ&琢磨 - ジャンル:車・バイク

この記事に対するコメント
2008年は忘れません!
hiroさん、こんばんは。
記事読ませて頂きました。本当に今シーズンは何とも表現のしようのないシーズンでした。ひとつひとつのGPを観るとそれなりに楽しめる場面もあったのですけど、チャンピオンを争うという観点で見ると、往年の名ドライバーとは違っていましたね。チャンピオンになるということを前提にしているため「攻める」姿勢が欠けてしまっているのが毎回何とも残念なのです。昔は違っていましたよね。もっとレース自体を楽しませてくれ常に全力でアタックする姿勢があったように思えます。名ばかりのチャンピオンでは威厳がありません。チャンピオンになることで、翌シーズンは変わるといいますけど、今年のライコネンを表れているようにそれも「?」でした。
来年は本当に色々な要素で波乱のシーズンになることが予想されますけど、何しろその場面に「琢磨さんがいる」ことが必須です。今のところやきもちするしかありませんけど、信じています。
そして、この2008年シーズン、SAF1の勇姿・果敢にチャレンジする姿・プライベートチームでもあれだけの感動を我々に与えてくれるということを、ずっと忘れずにいたいと思います。

【2008/11/04 22:17】 URL | 居眠りネコ #JEWgu.KM [ 編集]


琢磨に関しては「経験豊富なベテラン」枠と言うことと、あのアグリにすらスポンサーがつかない大日本なので、はなから持参金は期待してないんじゃないかなと....。
色々呼んでテストするのは、レッドブルも決して一枚岩ではなくて派閥があり、それぞれの思惑で色んなドライバーを呼んでいるからだと思われます。
それと、昨今の経済情勢ですので競わせて「持参金を吊り上げる」というより「契約金を下げる」のが目的かなと....。
あくまで希望的観測です。まぁ果報は寝て待てですね。

hiroさんが述べておられるように、今年のチャンピオン争いは史上まれにみる低レベルでしたね。ここまで役者が低レベルなのは1996のヒルVSジャックか、1982のロスベルグ父VSピケ父VSその大勢 ぐらいです。
ハミルトンに関して言えば、ジェームズハント→マンセル→ヒル 連綿と続くイギリス人駄目チャンピオンの系譜と言えるでしょう!(マトモなのはスチュワートまで)
ハミルトンに関しては突発事態へのリアクションを見る限り「ピットレーンをバックギアで走行したマンセル型かな?」と...こればっかりは彼の本性、三つ子の魂何とやらなので若いとはいえ大化けはないと思います。
【2008/11/04 22:41】 URL | tbear #- [ 編集]


居眠りネコさん>
こんにちは!いつもコメントありがとうございます!
今季のタイトル争いはタイトル防衛の立場であるライコネンがコケたことからすべては始まっていると言って良いと思いますが、その後はライコネン云々以前の問題で、争う2人が揃って表彰台に何戦も連続して乗らなかったり、ヘタをするとポイント圏外でドタバタレースを演じたりと、目を覆いたくなる惨状であったといえます。
何よりポイント獲得数でいったら、ベルギーGP以降もっとも多くポイントをあげているのは、誰あろうアロンソなのですから、マシンの性能差等を鑑みた場合、ブラジルで争った2名がいかにはちゃめちゃなタイトル争いを展開したかがうかがいしれます。
金輪際、こうした低レベルのチャンピオンシップは見たくないというのが正直なところです。
ともあれ、来季は琢磨が活躍する姿を、毎戦興奮しつつ応援できる環境が訪れることを願って止みません。

tbearさん>
こんにちは!いつもコメントありがとうございます!!
そうですねぇ〜。
そのレッドブルとトロロッソの2チームで見た場合の派閥争いがこれまた露骨なのが少々気になる要素であるのですよね、
ディトリヒ・マテシッツ、フランツ・トスト、ゲルハルト・ベルガーなど、それぞれが其々希望するドライバーが異なり、メディアを使って牽制しあっているので、妙な形で琢磨が影響を受けなければ良いなぁと心配してしまうのです。
特に持参金を求められるということに最終的に巻き込まれるようなことにでもなれば、ご指摘のように日本企業はダメダメなので琢磨は非常に厳しい環境に置かれることになるのは必至です。
間違ってもバリチェロと比較されるようなことはないでしょうから、当初の予定どおり、ベテラン枠の筆頭ということであれば、かなり安心して待ってもいられるのですが。
ともあれ、果報は寝て待て・・・おっしゃるとおりジタバタせずに自らの思うことを実行しつつ、期待して待ちたいと思います。
タイトルに関しては、本文に書きましたとおり、あんな低レベルのものを見せ付けられて非常に不快であります。
後半戦など最たるもので、ノーポイント戦やドタバタと子供じみたやりとりにうんざりしました。
琢磨さえいてくれれば、SAF1さえ走っていてくれれば、このような輩は放っておいてF1を私なりに勝手に楽しむこともできたのですが・・・。
残念です。
来季は琢磨の勇姿と、まともなタイトル戦を見たいものです。
【2008/11/05 00:13】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


管理人s!今晩は^^!今回はもう終わった事なんで・・・コメントスルーさせてください^^;言う事が無くブラジルGPも爆笑で^^;マッサの親父sが可哀想としか印象が^^;もう2009の話題琢磨選手ですね^^信じてますし鈴鹿の詳細きてますし!第一希望のP席GET!狙ってます^^;シケイン前で琢磨選手の追い抜き期待ということですd管理人s私は途中からお邪魔させて貰いました。色々な記事有難う御座いました。次回からも改めてよろしくです^^;週末からのF1レジェンズついに1987〜1988ですね^^最高の時代蘇らせてきます^^ではノシ
【2008/11/07 19:05】 URL | ペプシマン #- [ 編集]


ペプシマンさん>
こんにちは。いつもコメントありがとうございます!
鈴鹿の詳細が発表になりましたね!!
カレンダーがこの度変更され、1週間早まってしまったのは当初の3連休を当て込んでいた私にとってあまり良いニュースではありませんでしたが、まだ決定ではないということですのでそちらも期待したいと思います。
ペプシマンさんはシケイン前ですか。
私は毎年1コーナー(新B2席、旧E2席)側での観戦ですので、2009年もそこを狙いたいと考えています。
期待といえばブログ本文の更新とコメントが前後してしまい申し訳ありませんでしたが、琢磨のバルセロナテストが決定しました!!
来年の鈴鹿にレーシングドライバー琢磨の姿があることを信じて、期待して見守りたいと思います。
【2008/11/08 00:48】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


こんばんは。
さっきも書き込みさせて頂いたのでこちらにも。
確かに「今年のドライバーズ・チャンピオンシップ」は本当に次元の低い争いになってしまいました。
今宮さんも言ってたように「タイトルにふさわしいドライバーがいない」を地で行く展開…。
マッサがあの“開幕2戦連続リタイア”を喫したあと3戦目でようやく勝った時は「何かが変わるかも」と期待したのですが、その後はフェラーリ陣営のまずい展開もあってマッサもライコネンも波に乗り切れず、一方マクラーレンもハミルトンは「母国GPでようやくまともなレースをした」という体たらく。
その後もなんだか「ズルズルとスケジュールを消化している」といった形で進んだまま“史上最低レベルのポイント争い”でチャンピオンが決まってしまうとは。
それも「あんなしょうもない形で、タイトルが転がり込む」って…。
94年のオーストラリアでの“シューマッハがヒルにぶつけさせた事件”以来のバカバカしさしか残りませんでした。
マッサはポール・トゥ・ウィンを決めたけど、それ以前にシンガポールからのアジア3連戦で(シンガポール事件の不運はともかく)もっと“シャキッとしたところ”を見せてれば評価も違ったのですが。
まあ、これ以上は終わったことを言っても仕方ないので、とにかく来年はもっと楽しめるレースを見せてほしいと思います。
後、カレンダーの件ですが“フランスGPも消滅”となると、まだまだ12月の正式発表までどうなるか分かりませんが、鈴鹿で琢磨選手の走りが見れるといいですね。
それでは。
【2008/11/20 00:35】 URL | セアラ小太郎 #- [ 編集]


セアラ小太郎さん>
こちらにもコメントいただけたのですね!ありがとうございます!!
おっしゃるとおり、マッサもライコネンもチームに足を引っ張られた感は否めませんが、しかし本人たちもどうだったかと言うと、もう少しそうしたチームに檄を入れ、牽引力を発揮して闘ってくれてもよかったのではないかと思えてなりません。
マクラーレンも同様ですが、フェラーリよりも更に目に余るのはチーム、というかロン・デニスのハミルトンの猫可愛がりっぷりです。
英才教育に熱をあげるあまり、常識や礼節という社会的な教育を怠っている世界的な見本のようで目に余るものがあります。
言いすぎでしょうか???
まぁ、そんなことはともかく、2009年シーズンはもって引き締まった次元の高いタイトル争いを期待したいところです!
もちろん、琢磨復帰が叶ってくれることが私たちのテンションを上げてくれることになるのは間違いのないことなので、それを叶えられるよう微力ながら活動を継続していきたいと思います。
【2008/11/20 09:36】 URL | hiro #zbVBdFm2 [ 編集]


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